相談員は、月末になると、モニタリングといって、ご利用者様の1か月の様子をまとめて、ケアマネージャに報告する仕事があります。
介護職員、機能訓練士に様子を聞いて回ります。
そんな中「つかまり立ちの時間が短くなったよ」という方の共通点があることに分かりました。
それは、握力・足首が90度以上曲がらない・膝が伸びきらない
【握力】
転倒しないことって、下肢筋力を鍛える事と思っている方がいますが、私はそれ以上に、握力が大事だと考えています。
立ち上がる際に、手すりをしっかり握って行うとふらつかない。
手すりをしっかり握って歩行すると、安全に歩行できる。
転びそうになっても、手をしっかりと握れれば、転倒せずに済みます。もしくは、ゆっくりと転倒することで怪我を最小限にで抑えられます。手の指を伸ばせるけど、曲げると十分に曲がらない。テニスボールを握っているように隙間ができる。普段から、グーパーチョキの運動、手首を回す運動をしてないと、だんだんと握る力が落ちていきます。握力、手首の柔らかさは、とっさの時にあなたを救ってくれます!
【足首が90度以上曲がらない】
床に足をつけて、カカトをつけたまま、しゃがむことができますか?深く座れば座るほどカカトを上げると楽になります。このカカトをつけられるというのは、足首の柔らかさになります。足首が柔らかいと、歩くときに、足がしなる(カカトから着地して、指先で蹴る)という動きが自然に出来るので、歩きが安定します。足首が硬いと、足が常に板のような状態で、ペタペタとしたすり足になり、つま先で蹴れない為、後ろ重心の姿勢となります。自然にお腹を突き出し、猫背の姿勢になってきます。
【膝が伸びきらない】
私が数年前にティラピスを習っているときに、先生に「膝をしっかり伸ばしてください」と指摘されることが多かったんです。「伸ばしているのに?」でも、膝に力を入れると伸びるんです。そう、私は伸ばしているつもりの普段の姿勢が、膝が曲がっていたんです。気づいた瞬間です☆!
今でも時々気づいたら、膝をしっかり伸ばして立つように意識しています。
原因は、キッチンの低さでした。私の身長に対して、キッチンが低いので、家事をする時に、無意識に膝を曲げてバランスをとっていたんです。
普段、車いすや横になる姿勢が多い方は、膝に力を入れて伸ばす必要性が無いので、意識して伸ばすと膝の拘縮予防になります。
座って膝下を90度げる。もしくは、椅子で足上げをする。
できるだけ、姿勢を正して膝を伸ばすと効果的です。
さらに、足先をピン!と上に立てるとしっかりと膝裏が伸びます。
長々と書きましたが、意識する だけでも姿勢って変わります。
本日から、ちょっとしたスキマ時間に、手足の運動を取り入れてみてください。
いつまでも、姿勢良く自分で歩ける体を手に入れられます。
実行あるのみ♪