介護施設のご利用者様へ「歩きますか?」「運動しましょう!」と言って、「しなくてもいいよ」と拒否されたら、どうしますか?
1・やりたくないなら、訓練しなくても良い。
2・やりたくなるように、声かけやメニューを伝えていく。
私は、2です。
介護保険=自立支援の考えがあるので、自立した生活をするためには、運動が不可欠だと思っています。
1・の考えは、どちらかというと病院なのかな?と思っています。
「このトレーニングをしてください」「この薬を服用してください」受診したら、ドクターから、することを指示されます。
それをするか、しないかは本人次第。
言われたことをしなければ、良くならないのも自己責任。
介護現場はどうだろうか?
指示で運動させることは難しい。介護は、同意が必要だから。
「これから、きっちゃきを予防する為の運動をしたいので
一緒につま先上げをしましょう。いいですか」
なんでこの運動が必要かを理解させて、継続させなければならない。
でも
1の考えを持っている、機能訓練士もいる。
「介護での機能訓練は維持だ。これから向上はなかなか難しいから、やる気のある人をしていったほうが良い」
「一度や二度声かけをしたが、拒否された」だから、本人にやる気がない。だから、機能訓練をしない。
どちらも、あっていると思う。
でも、人は日々気持ちが違うし、人の言葉や接し方がで心を開いてくれることがある。
ご利用者様からしたら、動きたくない気持ちを受理してくれてありがとう。って思う人もいるかもしれない。
でも、逆に最初は、気乗りしなかったけど、やっていったら楽しくなって体も動きやすくなった。誘ってくれてありがとう。
って思う人もいるかもしれない。
・医療は、命優先
・介護は、気持ちを優先
介護の検定講座を受けた際にナースの授業でナースがそんな話をしていた。
そう考えると、余計に分からない。
認知症の人は、認知するまでに拒否から入るのだから。
毎日の声かけで、心の扉を開いて
徐々に運動をしていってみる。
時間は、かかるけど、これがご利用者様の気持ちを
優先することなのかも。
声かけの大事さ。
これは、高齢者だけではなく、私らの日常でもそうですね。
声で伝える。明日から、実行あるのみ。