転倒して、圧迫骨折して4日目のご利用者様。
ベッドで体位変更するたびに、激痛が走り、息が苦しくなることが多い。
「歳をとったら、何もできないよ。もーだめだ。若い時になんでもしておきなさい」
朝から、落ち込みモード。
「1人で部屋にいると、色々考えるから、みんながいるデイサービスへ行きましょう」と来所に繋げました。
「今日は入浴だけど、入りますか?」
「入れるわけないでしょ」
「でも、入ったら、体が温まって元気になるかも」
「うーーん、入ってみるか!」
そういって、痛みに耐えて、洋服を脱ぎ、いざ浴室に入ると
いつも通りに、自分でシャワーを浴びて、洗髪、体を洗い、髭剃りと、これまでと同じく1時間も入浴された。
立ち上がって、タオルを背中に回して背中も洗った!
すごい!!!!さっきまでの腰痛はなんだったの?
「危ないですよ」と声かけすると
「このくらい普通よ」と入浴を続けている。
別人になっている。
元々入浴が大好きで毎回1時間入浴する。大好きな入浴に、とても嬉しかった。幸せを感じた!腰は痛いけど、でも動けた。そして入浴後は動けるようになった。と笑顔が見られた♪
気持ちってすごい
メンタルの切り替えってすごく効果的だと感じました。
介護施設は自立支援の場。
そして、ご利用者様の意思を尊重することがとても大事だと教わります。
しかし「悪くなる」と分かっている場合。
気持ちを切り替えるきっかえを作る。誘導する。これが、大事な
自立支援になります。でも、ご利用者様の気持ち尊重にならない場合もある。今回のように、来所拒否しているが、粘り強く伝え、渋々来所に繋げた等の場合。
こういう時に、ラポール(信頼)。普段から信頼関係を気づいていることが大事なんだなって再実感。
「貴方様の、希望通りにはさせてあげられないけど、良くなってほしいからだよ」って伝わるように。大変な時こと【人は人で元気になる】を伝えて生きたい。
圧迫骨折のこと。
高齢者施設では、いーーーぱいいます。
大事にしすぎても、治らない。動かしすぎると痛くなる、悪化する。どう付き合ったら良いか、発症当初は戸惑う方が多い。
結論は「ゆっくり、休みながら動く」これに尽きるのかなと思っています。
・1日座りっぱなしで、圧迫骨折
・送迎車に1時間近く乗って圧迫骨折の再発
の事例を知っています。高齢になると筋肉量減って、骨密度も減ってるので、大丈夫と思っていることが、体に負担になっていることが多いんですね。
以前のゲンキ時間というテレビ番組で、
圧迫骨折の最新治療は、骨折部分に管でバルーンを膨らませて
セメントを入れて、固める。そうすると骨折部分が骨折前の高さに戻る。結果痛みも無く、動けるようになるというもの。
手術の翌日辺りに退院して痛さから解放されていました。
東京のような都心は最新医学でしょうが、私は沖縄なので
最新医療はテレビの世界です。
いつか、この治療が当たりまえになれば、きついコルセットを3か月以上巻きながら、痛みに耐えるご利用者様を救うことが出来るのに。 そう心に強く思いました。
話がいろいろ飛びましたが、
圧迫骨折は、身心共に動かして前向きに気分転換することで
付き合っていきましょう!って伝えたいです。